時々、考えることがある。
「この生き物はいったい何なのだ?」
安らかな寝顔を見せる猫を、まじまじと眺めながらそう思ってしまう。
そして、この癒しのパワーが宿る生き物が、存在することの奇跡に感謝してしまうのだ。
そんな猫という生き物に関わることになったのは、長女ちっぷ(享年14)
との出会いだった。
知人の住むマンションの裏の空き地に、その子はいた。
もともと猫は大好きで、道端などで野良猫を見かけると、立ち止まって声を
かけることは常だった。
なので、知人にその子の存在を聞いた時に、会いに行くのは当然だったろう。
おそらく生後3.4か月だったと思うが、親からはぐれたのか1匹でそこにいた。
それから1週間ほど、仕事帰りに寄ってご飯をあげているうちに、懐いてしまい
じゃれて遊んでくるようになってしまった。
そうなるともう、可愛くって仕方がなかったが保護して飼うのは大変だろうな?
と躊躇していた。
ところが、マンションの住人から猫の鳴き声がうるさいと苦情が出ていて
このままだと保健所行きになるかもしれないと、知人から教えられた。
それを聞いたらもう居ても立ってもいられず、大急ぎで保護をすることになった。
というのが、長女と暮らすことになった経緯である。
この子に出会えて本当に良かった・・
そして、猫という生き物と一緒に生活できることを喜びながら、
今日も猫に顔を押し付けているのである。